世界中で示し合わせたかのように,人口が急増するときや,激減するときがあるという。ニュースネットワークがまだないのに,各地で政変や革命が頻発した時代もある。それはもしかしたら,地球を覆う無意識のネットワークによって,人々に伝わっていったのかもしれない。
アルゼンチンのブエノスアイレスは巨大かつ立派な国際都市だが,まだインターネットが普及していない。そこでは,コンピュータを触るなんて考えが,滑稽に思える。あのWWWたちはみんな,どこに行ったんだ? まるで1993年に戻ったみたいだ。将来,ブエノスアイレスもインターネットの波に追いつくだろう。
まだネットワークが普及していないときのことを,あなたは思い出すことができるだろうか? 私は,ついこの前までそうだったと思いながらも,どうも不明瞭な感じにその時の風景がかき消されてしまう…,そしてこう思う。もしかしたら,パソコンとモデムとブラウザなどを使う前の,太古の昔から,意識することのないネットワークは存在していたのかもしれない,と。
電話線,ケーブル,無線,衛星などのラインが整い,最終経由地であるプロバイダーが整い,発信元であるサーバーが整い,初めて我々はネットワークを意識できた。だが,その前から,人の無意識と無意識が繋がりあったネットワークは,既に全地球上を覆っていたのかもしれない。人間とは,そのネットワーク下に配置された,小さな小さな端末,でしかないのかもしれない。もしそうなら,そのネットワークを作ったのは,誰? 神様? 人間? それとも?(記事ネタ元参照m(_ _)m:すてっぷ ばい すてっぷっ!さん)
|